ワンルーム投資の本質。年金代わりよりもキャピタルゲインを狙え!
「ワンルーム投資で老後の年金対策をしましょう」なんて、実に良く聞く営業トークですよね。もちろんそれも正解なのですが、実はワンルーム投資の本来的な目的は別にあるのです。
今日はワンルーム投資の本質って?という疑問にお答えします。
ワンルーム投資で「年金対策」は間違い!?
単身者向け区分マンション投資は「年金対策」になるとよく言われます。それも1つ間違いではないのですが、ワンルーム投資は「年金対策(インカムゲイン)」狙いよりも「売却益(キャピタルゲイン)」でこそ、その真価を発揮します。
なぜそう言えるのかというと、単身者向け区分は家賃収入(利回り)が他の不動産投資に比べ低いからです。1棟ものは利回りが8%くらいの物件もあったりするので、十分にキャッシュフローが回り、継続した収入(インカムゲイン)を得ることができます。
年金代わりの収入が得たいなら1棟不動産
ただ、都内のワンルームですと、利回りは4%程度、融資を組んだ際はギリギリキャッシュフローがプラスになるかどうか、といったところです。ワンルームマンションはインカムゲインを得る、ということを主の目的として持つべきではないのです。「サブ的な目的」にとどめておきましょう。
本当に年金代わりの収入を、ガッツリ得たいのであれば、1棟もの投資にグレードアップしていかないと物足りないと感じるはずです。
ではワンルーム投資は何をを目的に行うべきなの?
ワンルーム投資は「売却益」(キャピタルゲイン)を得るために行うと数字的パフォーマンスが高くなります。保有期間中は10年くらい収支トントンで保有し、10年前後経ったあたりで残債より高く売れたら勝ち、という手法です。
残債より高く売れればOKなので、買った時よりも安い価格でしか売れなくてもキャピタルゲインが出る、という非常に変わった投資です。
「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」はトレードオフ
ワンルームマンションは「インカムゲイン」が弱い代わりに「キャピタルゲイン」が強いのです。1棟ものはその逆で、「インカムゲイン」に強く、「キャピタルゲイン」が弱いのです。
インカムとキャピタルはトレードオフの関係にあって、どちらも強いという不動産は存在しないと思ってください。株式投資の世界でも同じようなことが言えます。
株式投資の世界との共通点
例えば「テスラ」のような新興企業はどんどん株価が上がって長く所有していた方は相当「キャピタルゲイン」を得られますが、「配当金」(インカムゲイン)はないに等しいですよね。
それに対して「コカ・コーラ」などは株価が2倍3倍になるなど考えづらいですが、毎年3%以上の、高配当を出し続けています。
まとめ:ワンルームマンション投資は「キャピタルゲイン」を目的にしよう
本日の内容をまとめるとこんな感じです。
- ワンルーム投資の年金対策効果は主なメリットではない。
- ワンルーム投資は「売却益」(キャピタルゲイン)狙いが正解
- 買った時より安くしか売れなくても売却益が出る特殊な投資
- 株と同じように「キャピタル」と「インカム」は両立しづらい
年金代わりになる収入を、しっかり生んでくれるのは1棟不動産。1棟はまだ資金力的にハードルが高いよ、という方が資産形成に使うのがワンルーム投資です。目的目標をしっかり持って不動産投資を始めてくださいね!
コメント