不動産投資の確定申告は1年目が重要!節税に繋がる理由とは?
「ワンルーム投資を始めたら確定申告が必要です」
こんなふうに言われたら、多くのワンルーム投資初心者の方はこう思うのではないでしょうか。
「なんだか嫌!」「面倒そう…」「やりたくない!」
ただ、確定申告をしないとデメリットが非常に多いんです。今回は代表的なデメリットを2つ解説していきますね。
- 不動産所得を申告しないと受ける罰
- 申告しないと支払う税金面で損する話
(無申告)確定申告をしないとこんな罰を受ける!
チュートリアルの徳井さんが申告漏れし、国税庁から指摘された事件を覚えていますか?
世間から強いバッシングを受けて、長い期間テレビから姿を消していましたよね。そう、無申告は相当重大な問題なのです!
では、我々投資家にはどんな罰が待っているのでしょうか…不動産所得を申告しなかった場合、受ける罰はこちら。
【100万なら120万円になっちゃう】
・無申告加算【5~20%】不動産所得の税額ベースで50万円以下は15%、50万円を超えた部分は20%も割り増しして納税(税務調査前なら5%)。
・延滞税【7.3~14.6%】納税期限翌日から納税日まで、日数によったもの。
確定申告が不要なケースもあるのでチェック
ただし、不動産所得が20万円以下なら確定申告が不要となります。ここで注意すべきは「所得」とは「年間の家賃収入全部」ではない、ということです。
「家賃収入全部から各種経費を引いたもの」が所得なので、収入と所得を混同しないようにしてくださいね。
それなら、「ワンルーム投資を始めた初年度は、経費がたくさんあるから確定申告しないでいいの!?」
こんな声が聞こえてきそうですが、実は申告不要でも、しないと損することがあるので要チェック!どんな場合かというと、所得が赤字になるケースです。
不動産投資1年目に確定申告をするメリット
「不動産投資は節税になりますよ!」
こう営業マンから言われたことはありませんか?これには一理あって、不動産投資を始めた初年度は経費がたくさんかかり、高確率で所得は赤字になります。
そしてサラリーマン収入など、本業で払うはずだった税金の一部を払わなくてよくなるんです。
中古ワンルームマンションを買った場合
実際にワンルーム投資を始めたら、という例でみてみましょう。2000万円の物件をローンで買ったとすると、一年目の収入と経費はざっくりこんな感じ。
▼不動産所得
年間家賃収入-必要経費なので、今回の計算式はこちら。
84万円-144万円=-60万円
では、60万円赤字になったらどのくらい節税されるのでしょうか?
節税額を試算してみる
赤字が同じように出ても、いくら節税できるかというのは、本業のサラリーマン収入によるんです。例えばあなたの給与所得が500万円(給与収入ではなく所得なので注意)だったとすると、先ほどの赤字を申告すれば、18万円ほど節税できます。
▼計算式はこちら。
不動産所得の赤字×収入に応じた税率=節税額
60万円×30%(所得税20、住民税10)=18万円
参考:所得税の税率(国税庁ホームページより)
確定申告の手段を紹介
確定申告したら節税できることはわかった。しかし、確定申告の方法にお悩みの投資家さんも多いのでは。
そういった方はぜひクラウド会計ソフトを使ってみてください。安くてラクラク、自動計算で確定申告書類を作ってくれます。
「税理士に丸投げする」という選択肢もありますが、年間の税理士費用ってだいたい20万円くらいはかかるもの…
18万円節税するために20万円も費用をかけていたら、節税した意味がないですよね。ぜひ使いやすいソフトを探してみてください。
▼オススメなクラウド会計ソフト
まとめ:4つのポイントを意識してしっかり確定申告をしよう
- 不動産所得が20万円を上回る際は確定申告が必須
- 赤字の場合、確定申告すると税金がお得
- 税理士に確定申告を丸投げするのは、大規模大家さんになってから
- 初心者大家さんはクラウド会計ソフトを使うのがオススメ
以上、4つのポイントが1年目に意識してほしいポイントです。しっかり確定申告をして、よりよい不動産投資のスタートを切りましょう。
もしこれから不動産投資をしようとしている中、提案を受けている物件が本当に良いものなのか判断がつかない際には、ワンルームドクターのセカンドオピニオンをご利用になってみて下さい。
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