【事業者必見】電気工事の費用相場を種別ごとに8つ紹介!内装費を安くするコツも解説

「電気工事の費用相場を知りたい」

「電気工事の費用をなるべく抑えたい」

そのようなお悩みをお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

電気配線工事の費用は施工内容や施工場所によって変動するため、相場を算出することが難しいのが現状です。

しかし、費用の目安はあるので、業者に見積もりを出してもらう前に工事種別ごとの相場を確認してみましょう。

この記事では、電気工事の費用相場を種別ごとに紹介します。

また、内装費を安くするコツも詳しく解説しますので、事業者の方はぜひ参考になさってください。

ヨーダくん

電気工事は事業者ならいずれはするかも!

目次

工事種別ごとの8つの電気工事費用・相場

ここで紹介する電気工事費用・相場は以下の通りです。

工事種別ごとの電気工事費用・相場
  • 屋内配線の工事費用
  • コンセント・スイッチの増設費用
  • 照明器具の設置費用
  • ブレーカーの増設工事費用
  • LAN関連の工事費用
  • エアコンの設置工事費用
  • 防犯器具の設置工事費用
  • 換気扇やレンジフードのダクト工事費用

次の項目からは、工事種別ごとの相場を紹介します。

①屋内配線の工事費用

屋内配線の工事費用の目安は、およそ2万5,000円です。

配線工事の費用は施工する場所によって費用が異なるため、注意しましょう。

しかし、工事終了後に突然費用を請求されるといったケースはあまりなく、専門業者の立ち合いのもと見積もりを作成してから作業を開始します。

なお、工事業者によっては屋内配線の工事費用を一律に設定している場合は、事前に見積もりを作成しません。

見積もりがない場合は、追加作業が発生した場合に料金がかかることがあります。

屋内配線の工事費用の目安はおよそ2万5,000円ですが、ケースによっては追加費用がかかるため余裕をもって費用を用意しましょう。

②コンセント・スイッチの増設費用

コンセント・スイッチの増設費用は、一つあたり1万2,000円からが目安です。

専用回線を増設する場合には、1万6,000円からとなります。

コンセント・スイッチの増設費用で注意したいのは、付随する作業によっては別費用がかかる可能性があることです。

内容費用相場
分電盤追加の工事費8,000円~
電気容量増減の工事費3~5万円
床下の作業費5,000円~1万1,000円
屋根裏の作業費6,000円~1万2,000円

また、スイッチ交換の場合はスイッチ1つあたり5,000円からが相場です。

ただし、工事内容によっては2~3つ分の工事費用がかかる可能性があります。

③照明器具の設置費用

蛍光灯やLEDなどの直付けの照明器具の場合、1つあたり8,000円からが相場です。

重量のあるシャンデリアやシーリングライトを設置するときには、1つあたり2万円からが相場になります。

照明器具の設置によって補強工事が必要かどうかで、費用が異なるため注意しましょう。

また、送風機がついているなどの特殊な設備だと電球の交換の際にも工事が必要になる場合があります。

照明器具の設置費用は、照明器具の種類によって変動することに注意が必要です。

④ブレーカーの増設工事費用

ブレーカーの増設工事費用は新設の場合だと1つあたり1万5,000円からであり、交換だと1つあたり5,000円です。

基本的には、工事の対象となるブレーカーの個数ごとに費用がかかります、

また、アンペア変更工事の場合には分電盤から交換となるため、8~10万円ほど必要です。

既製品の分電盤が難しい場合には、分電盤の作成費用もかかります。

⑤LAN関連の工事費用

LAN関連の工事とは、配線の設置やHUBなどのネットワーク機器の設定といったLAN環境を構築する工事です。

LAN関連の工事費用は、使用する人数・規模によって費用が変動します。

具体的には、10名ほどで利用できるLAN環境を構築する場合には15万円からが相場です。

しかし、1階と2階で利用するなど大規模になる場合には、電源の増設や壁・天井への穴あけなどが必要になるため、相場よりも高額になります。

⑥エアコンの設置工事費用

エアコンの設置工事費用は、設置するエアコンの用途によって変わります。

一般家庭用のエアコンだと設置費用は1~2万円であり、業務用だとタイプによって異なるものの10~30万円が相場です。

エアコンの設置に際して、室外機の移動やコンセントの増設などの作業が生じた場合には、作業内容ごとの工事費用が追加でかかります。

⑦防犯器具の設置工事費用

防犯器具の設置工事費用は、防犯カメラ・人感センサーライト・警報装置などで5万円からが相場です。

防犯器具の本体代金は、別途かかるため注意しましょう。

他にも、ウイルス感染・不正アクセスを予防する情報セキュリティ工事は10万円からです。

⑧換気扇やレンジフードのダクト工事費用

換気扇やレンジフードのダクト工事費用は、7,000円〜3万円ほどです。

本体の購入費用と取付工事費用が分かれているため、換気扇本体と工事を別の業者に依頼すると費用を抑えられる場合があります。

電気工事にかかる費用の内訳

一口に工事費用といっても、実際にどのような費用がかかっているのか詳しく知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

電気工事にかかる費用の内訳は、以下の通りです。

電気工事にかかる費用の内訳
  • 歩掛人工
  • 労務単価
  • 材料費・運搬費
  • 工事を行うために必要な直接経費
  • 特許使用料

ここからは、電気工事にかかる費用の内訳を詳しく解説します。

工事に必要なリソースを数値化した歩掛人工

歩掛人工は、工事に必要なリソースを数値化したものです。

工事に必要な作業員の人数と、工事にかかる時間を歩掛人工で数値化しています。

例えば、3人で5時間かかる作業だと15時間となり、1日の平均作業時間で割ると1.8人工です。

歩掛人工は、国土交通省が定めた公共建築工事標準単価積算を基準に設定しています。

作業員の人件費である労務単価

労務単価は、作業員の人件費です。

基本給やボーナス、手当なども含まれます。

労務単価も歩掛人工と同じように、公共工事設計労務単価を基準に設定されています。

労務単価は、作業員の実績や取得資格によっても異なることが特徴です。

材料費、運搬費

電気工事に必要な材料を用意するための費用です。

照明器具などの取り付けに必要な本体だけでなく、結束バンドやネジなどの細かい部品も材料費に含まれます。

また、材料費と比例するのが運搬費です。

運搬費は、材料を運ぶためにかかった費用を指します。

サイズがあわないと使用できないネジの種類などを誤ると、トータルの費用に大きく影響する可能性が高いです。

細かい部品のサイズが合うかどうかわからない場合などは、事前調査の依頼をするなどで確認しましょう。

工事を行うために必要な直接経費

直接経費とは、電気工事を行うために必要な経費です。

直接経費には、工事を行う現場で使用した水道代や電気代が含まれます。

出張費

出張費は、1回につき2,000~3,000円が相場です。

工事の見積もりは無料だったとしても、作業員が出向いたときに生じる出張費がかかる場合があります。

特殊技術にかかる特許使用料

特許権にあたる工事を行う場合に限り、直接経費として特許使用料がかかるため注意しましょう。

他にも、建設機械などの利用料も直接経費に含まれることが一般的です。

電気工事費用を安くするコツ

電気工事費用を安くするコツは、以下の通りです。

電気工事費用を安くするコツ
  • 複数工事も1社にまとめて依頼
  • 補助金制度を利用する
  • 店舗の場合は居抜きを活用
  • 最低限の工事だけ実施する
  • 優先順位を明確にする
  • 工期を閑散期に指定する
  • 具体的な費用が明記されてない業者を避ける
  • 諸経費が妥当であるか確認する

次の項目からは、電気工事費用を安くするコツを詳しく解説します。

複数工事も1社にまとめて依頼

1社にまとめて工事を依頼すると、運搬費用や出張費を節約できる場合があります。

複数の業者に別々の工事を依頼してしまうと、運搬費用や出張費が重複するためです。

工事の費用を抑えたい場合には、複数の工事を1社にまとめて依頼しましょう。

補助金制度を利用する

補助金制度を利用できるなら、ぜひ利用してみましょう。

ただし、補助金制度は自治体ごとに制度が異なるため、管轄の自治体の補助金制度がどうなのかを確認する必要があります。

具体例でいえば、地域によってはLED照明の設置で補助金制度が利用できる場合があります。

補助金制度の利用には申請などの手間が生じる場合がありますが、工事費用を低減することが可能です。

実施を予定している工事が補助金制度の対象に当てはまっていないか確認しましょう。

店舗の場合は居抜きを活用

店舗の場合は居抜きを活用すると、前の設備を再利用することが可能です。

前の設備を再利用することからレイアウトにある程度制限はかかりますが、工事費用の負担を低減できます。

自由なレイアウトよりも工事費用の節約をしたい場合は、居抜き物件を活用しましょう。

最低限の工事だけ実施する

電気工事を行う際には、目的を明確にしておくと目的以外の工事をせずに済みます。

工事業者の提案を受け入れると、業者としては売上が潤いますが、工事費用は膨らみます。

工事費用を抑えたい場合、配線や照明器具の工事を行うならその他の予定外の工事をしないと決めておきましょう。

優先順位を明確にする

優先順位の高い工事のみを行うことで、工事費用を抑えられます。

例えば、顧客が利用する応接間は良い設備にしたとしても、デスクの周りは実用性重視の設備にするなどです。

予算よりも要望を優先すると、工事費用は膨らみ続けます。

工事費用を抑えたい場合には、優先順位の高い工事のみを行いましょう。

工期を閑散期に指定する

工期を閑散期に指定すると、料金を抑えられる場合があります。

電気工事の閑散期は、3~4月・11~12月以外の時期です。

3~4月・11~12月は、開業の集中や新年度へ向けて電気工事の予約が集中します。

閑散期と繁忙期で料金が変わるとは一概に言い切れませんが、業者によっては時期ごとに施工料金を変更しているため、時期を選べるなら閑散期がおすすめです。

具体的な費用が明記されてない業者を避ける

電気工事を行う場合、具体的な費用が明記されてない業者を避けましょう。

具体的な費用を一括ではなく、部材費・材料費や人件費といったように費用の基準を明確にしている業者だと費用に関する相違が生じにくいです。

さらに、工事項目が明示されていれば工事内容がわかりやすいうえに、他社と比べて適正価格かどうかをすぐに比べられます。

反対に具体的な費用を明記していない業者は、どういった項目にいくらかかったのかがわかりません。

見積書に具体的な費用を提示していない業者は、避けたほうが無難です。

諸経費が妥当であるか確認する

諸経費とは、工事現場スタッフの給与や税金、そして雑費です。

ほとんどの電機工事で、見積書に諸経費が追加されます。

一見すると抽象的な諸経費ですが、相場は総工事費の10%〜15%です。

諸経費が20%を超えている場合には、水増し請求されている可能性があります。

電気工事の依頼から工事完了後までの流れ

STEP
電気工事会社に問い合わせる

「エアコンを取り付けたい」「コンセントを増設したい」など具体的に伝えると、担当業者が現状を確認してくれます。
お問い合わせをした際に現場調査のスケジュールを決めるため、近日中の予定を確認しておくとスムーズです。

STEP
現地調査をする

電気工事は、作業前に現地調査をする場合がほとんどです。現地調査では、現状の確認と見積もりを作成します。現地調査は、基本的には無料です。

STEP
提案・見積もり

業者による現地調査が終わると、工事費用の見積もりを作成できます。具体的な費用だけでなく、工事のスケジュールもここで確定させられます。

STEP
施工

打ち合わせした期日から電気工事が始まります。

STEP
定期メンテナンス

定期的なメンテナンスが必要な電気工事あれば、1度目の工事が完了してから定期メンテナンスを受けます。

電気工事費用のよくある質問

ここでは、電気工事費用のよくある質問について解説します。

ヨーダくん

疑問を解消してみよう!

戸建ての電気配線の工事費用はいくら?

戸建ての電気配線の工事費用は、建物の構造によって変動します。

建物の構造とは、木造または鉄骨のいずれかです。

ある程度金額が変わる可能性がありますが、配線の電機工事なら30,000円程度が相場となっています。

コンセントや照明器具の設置工事は、100,000~120,000円です。

ただし、オール電化の場合だと工事費用がトータル100万円を超えることも珍しくないため、注意しましょう。

テナントの電気工事費用はいくら?

テナントの電気工事費用は、規模にもよりますが相場は20万〜50万円ほどです。

細かくデザインにこだわりたい場合には、さらに費用がかかります。

屋外にコンセントを設置する電気工事費用はいくら?

屋外にコンセントを設置する電気工事の費用相場は、1.5万円〜7万円です。

コンセントのスペックによって、費用が異なります。

防水仕様のコンセントにする場合や専用回路を作る場合などが挙げられます。

良心的な電気工事業者を選んで満足のいく工事にしよう!

今回は、電気工事の費用について解説しました。

電気工事の費用は、具体的な費用を明示してくれる工事業者を選ぶことが大切です。

電気工事にかかる費用の内訳を確認したうえで、納得できる工事を行いましょう。

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