内装工事を安くするためのコツを解説!業者に依頼する前に押さえるべき点も説明
- 開業を考えているけど、内装工事の費用ってどのくらいかかるのかな?
- 内装工事を安くするコツは?
- 工事業者に依頼する時の注意点はあるの?
このような悩みを抱えるあなたに、内装工事を安く押さえるコツや、業者に依頼する時の押さえるべき点を分かりやすく説明しています。
居抜き物件やスケルトン物件のメリット・デメリットについても記載しているので、参考にしてください。
内装は工夫次第で安く抑えられるよ!
内装工事を安くする方法4選
内装工事を安くする方法はいくつかありますが、おすすめの方法は大きく4つ。
- 安い素材を選定する
- 相見積もりを取る
- 坪単価を参考にする
- 工事規模と難易度で変わる
では、順番に詳しく解説していきますね。
安い素材を選定する
壁や床などに使う素材は、業者からいくつかパターンを提示されることがあります。
費用をなるべく安く抑えたい場合は、なるべく安い素材を選びましょう。
最も注意しなければならないのが「業者のオススメをそのまま聞き入れる」ということ。
工事業者も商売なので、なるべく高い素材をすすめてくるのは当然です。
自分がこだわりたい場所と、こだわらない場所で素材を選定することが、工事費用をやすくすることですよ。
相見積もりを取る
内装工事の費用を安くするには、必ず相見積もりを取りましょう。
工事費用は業者によって差があるので、相見積もりをすることで適正な価格を把握できたり、無駄な施工を発見できるといったメリットがあります。
内装工事は店舗をかまえる上で重要な工事です。
時間はかかりますが、慌てずに複数社から相見積もりを取って、適切な工事業者を見極めましょう。
坪単価を参考にする
坪単価とは、一坪当たりにかかる内装工事の費用を指し、地域や業種によって費用が変わります。
同じ坪数の内装工事でも、飲食店と事務所では内装費用が違うことは想像しやすいかと思います。
地域別で見ると、都心の方が地方よりも坪単価が高くなります。
坪単価を参考にする際は「業種」と「地域」を必ずチェックしましょう。
工事規模と難易度で変わる
工事費用が最も大きく変化するのは「工事の規模」です。
同じ内装工事でも、店舗全体と店舗の一部分だけとでは工事費用は大きく異なります。
しかし、部分的な内装工事でも、工事内容が複雑であったり、こだわりの強い内装を依頼する場合は工事費用が高くなりやすいです。
美容院やアパレルといった内装にこだわりが強い店舗は、工事の規模が狭くても工事費用が高くなりやすいので注意して下さい。
内装工事費用を安くするために自分でできること
内装工事を安く抑えるために、自分でできることは大きく5つ。
- 居抜き物件を探す
- なるべくDIYを行う
- 厨房機器を安く買う
- 什器や備品を安く買う
- インテリア用品を安く買う
では、順番に詳しく解説していきます。
居抜き物件を探す
居抜き物件とは、内装や備品を借り主から引き継げる物件を指します。
電気やガス、水道、空調などが整っている居抜き物件があれば、格段に内装工事の費用を抑えることができます。
15~20坪の工事 | 新装 | 居抜き物件 |
---|---|---|
電気工事 | 80〜100万円 | 20万円前後 |
ガス工事 | 35〜40万円 | 10万円前後 |
水道工事 | 60〜120万円 | 10〜15万円 |
空調工事 | 80〜120万円 | 12万円前後 |
給排気工事 | 80〜100万円 | 0円 |
設備工事一式 | 最低300万円 | 100万円以下 |
不動産の資料には「造作譲渡」と表記されていることが多いです。
美容院を例にすると、美容院の居抜き物件があれば、シャワー台や鏡などの必要な物品をそのまま利用できるので、内装工事の費用をかなり抑えることができます。
ただし、自分の理想通りの居抜き物件が見つかるのは稀なので、ある程度は妥協して、こだわりたい所は内装工事で依頼するのが現実的です。
なるべくDIYで行う
内装工事費用を抑えたいなら、DIYがおすすめです。
工事業者に内装工事を依頼すると、材料費の他に人件費や技術費用、その他の経費が工事費用に含まれます。
DIYをすると、時間と手間はかかりますが、工事費用は材料費だけなので安く抑えられます。
壁紙や床の張り替えなどは、失敗してもやり直しができますので自分ですることがオススメです。
間取りや下地材の補修、電気や水道などの工事はDIYでは難しいので工事業者に依頼しましょう。
厨房機器を安く買う
厨房機器の購入は、内装工事を依頼した業者に注文するのが一般的です。
しかし、工事業者に発注すると仲介料が上乗せされるので、どうしても高くなります。
少しでも費用を安くしたい場合は「インターネット販売」や「中古品」を利用し、自分で発注する方をおすすめします。
ただし、自分で発注するとサイズが収まらなかったり、レイアウトに合わないといったトラブルが生じることもあるので、心配な方は工事業者に発注してもらうのが無難です。
什器や備品を安く買う
食器や調理器具などの細かい備品は、こだわりがなければどこで買っても問題ありません。
実際に100円ショップで揃えるオーナーもいるみたいです。
ただし、造作などインテリアに影響するものは内装業者に依頼した方が、お店にぴったりの物を選んでくれますし、金額的にも安くなることがあります。
インテリア用品を安く買う
雑貨用品であれば、内装業者に頼まなくてもホームセンターで十分揃います。
家具に関しては、飲食店や店舗専用の家具をインターネット販売しているサイトもあり、比較的安く購入できます。
安さにこだわるのなら、自分で購入することをおすすめします。
内装工事の平均費用
内装工事の費用は、坪単価や工事の規模により変動します。
坪単価の平均は20〜40万円、こだわった内装工事だと40〜60万円と言われています。
総額だと最低200〜300万円はかかり、工事の規模やこだわりがあると1,000万円を超えることも珍しくありません。
工事業者によっても費用は変動するので、相見積もりは必ず取るようにしましょう。
内装工事を300万円以下でできる業種と坪数
内装工事を300万円以下でできる業種と坪数について解説します。
内装工事を300万円以下でできる業種
内装工事をする規模にもよりますが、300万円以下で内装できる主な業種は以下の通り。
- マッサージ店
- クリーニング店
- 雑貨店
- 学習塾
- 自宅でのネイルサロン・エステサロン etc.
設備が少ない雑貨店や学習塾は、大掛かりな内装工事は不要のため300万円以下で工事ができます。
マッサージ店やエステサロンは専用の設備が必要ですが、こだわらなければ300万円以下に抑えられますよ。
飲食店など厨房の設備が必要な業種は、工事面積が狭くても300万円以上はかかります。
内装工事を300万円以下でできる坪数
内装工事の費用は、工事をする坪数が大きく関わります。
- 坪単価20万円以下の業種:10〜15坪
- 坪単価20〜30万円の業種:10坪以内
雑貨店や学習塾は、大掛かりな内装工事は不要なため、坪単価は20万以下となります。
マッサージやエステサロンは、専用設備の設置に費用がかかるので、坪単価20〜30万円になります。
内装工事のコストを抑えるためにも、業種ごとの坪単価を把握し、予算に合った工事の規模を考えましょう。
居抜き物件を選ぶときの注意点
居抜き物件は、いい物件が見つかると内装工事の費用を大幅に抑えることができます。
しかし、居抜き物件にも注意点があるので、解説していきますね。
キッチンが使える状態か確認する
飲食店の開業を検討している人は、必ずキッチンの設備が使える状態か確認しましょう。
キッチンの備品は、見た目はキレイでも使えなくなっている場合があります。
もしキッチンが使えなかった場合、内装工事に加えて「撤去費用」「内装工事を行う時の防水工事」といった余分な費用が上乗せされ、かえって工事費用が高くなってしまいます。
居抜き物件で飲食店の開業を検討している人は、キッチンが使えるか必ずチェックしましょう。
業務用機器は使用できるか確認する
業務用の空調やボイラーは問題なく使用できるか確認しましょう。
業務用の機器は高額なものが多く、100万円以上する機器もあります。
居抜き物件の業務用機器がそのまま使えると、内装工事の費用がかなり抑えられるので、必ず確認しましょう。
ただし、耐用年数や老朽化により、故障していなくても買い替えが必要な場合がありますので注意してください。
居抜き物件とスケルトン物件のメリット・デメリット
居抜き物件のメリット・デメリット
居抜き物件のメリットとデメリットは以下の通り。
- メリット:同じ業態であれば内装工事費用の削減になる
- デメリット:異業種だと解体費用が上乗せされて高くなることがある
居抜き物件は、同業種であれば業務用機器や備品をそのまま使えるので、内装工事費用を大幅に削減できます。
しかし、業態の異なる居抜き物件を選んでしまうと、解体費用が上乗せされて費用が高くなる場合もあります。
デザインや使い勝手にこだわりがある場合も、居抜き物件は向いていないでしょう。
スケルトン物件のメリット・デメリット
スケルトン物件とは、建物の骨組みだけで内装は一切施されていない物件を指します。
スケルトン物件のメリットとデメリットは以下の通り。
- メリット:デザインをある程度自由に決めることができる
- デメリット:備品や業務用機器を揃える必要があり、費用が高くなりやすい
デザインや使い勝手にこだわりがあり、内装にある程度の構想があるならスケルトン物件が向いています。
ただし、備品や業務用機器などの基本的な設備も揃える必要があるので、工事費用は高くなりやすいのがデメリットです。
内装費用をなるべく安く抑えたい場合も、スケルトン物件は不向きといえるでしょう。
内装工事を安くするためには下調べが重要
この記事では、内装工事を安くするためのコツや業者に依頼するときのチェックポイントについて解説しました。
内装工事をなるべく安く抑えるには、同じ業種の居抜き物件を見つけ、工事業者の相見積もりを取ることが重要です。
この記事が内装工事をする際の参考になれば幸いです。
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